グラタン(ミートソースグラタン)
小学生の頃のお話(長編です)
当時、仲良しでなかった同級生の家でグラタンの箱を発見した。
元気でやってるのかな?
その箱は多分ミートソース味だったと思う。
とても食べてみたくて母親と何度もスーパーに行って探すけど見つからない。
見つけたらこっそりカゴに入れるつもりだった。
毎日、忙しい母親にグラタンが食べてみたいと言うこともできなかった。
こういうの☟
カレーは豚肉
その代わりよくカレーを作ってくれた。
母親のカレーの作り方は具(じゃがいもとたまねぎと人参)が大きめで豚肉。
具が大きい!
ルーを入れたら火を止めずに溶けたかな?という状態に牛乳とケチャップを入れて完成。
なぜ牛乳とケチャップを入れるのかがわからず。
ずっと引っかかっていたけどそれはまだ子供だった僕に合わせてくれてたんだと今頃気づいた。
僕のカレーは小学校の給食で食べるカレーがベースになっている。
あと溶けてすぐお皿に盛るからサラサラしていた。
これはこれでとてもおいしかった。
いつもおかわりをしてたけど。
これじゃないんだよね
クリームシチューはシチューオンライス
クリームシチュー。
僕はこの箱を見たときグラタンだと思い嬉しくなった気持ちは今でも忘れない。
母親のクリームシチューの作り方は具(じゃがいもとたまねぎと人参)が大きめで鶏の胸肉。
具が多い!
粉末を入れたら火を止めず溶けただろう状態に牛乳を入れて完成。
じっくり煮込まないからサラサラしていて粉もケチっていれるので薄い。
口に入れた瞬間ヤケドしちゃうみたいな。
今では商品になっているので違和感はないけどシチューオンライス。
オー米フレンド♪
と歌いたくなるね(笑)
先日、母親はCMを見てこんなことを言った。
クリームシチュー
ご飯に乗せるなんて
ないわー
しっかり乗せてたよ(笑)
これ☟
すかいらーくのグラタン
その後もグラタンが夕食に出てくることはなかった。
ある日家族ですかいらーく(今はガスト)に行くことになった。
お金のない父親はいつも決まったラーメン屋さんしか食べに連れてってくれないくせにこんなことを言ってきた。
今日はどこに行きたいか?
すかいらーく
すかいらーくと言ってるのにすかいらーくとは違う方向。
ラーメン屋さんに向かうのだ。
だったら聞くなよといつも思っていた。
しかしその日はラーメン屋さんがお休みだった。
この後すかいらーくに行くことに。
僕はこの日までハンバーグを外で食べたことがない。
ハンバーガーは知っていたけどね。
ハンバーグ&シュリンプを頼んだ。
もうタルタルソースが大好きで。
その当時からエビを食べると蕁麻疹がでるのに。
タルタルソースが好きでハンバーグ&シュリンプ一択。
僕と同じ人いたかな?
残念ながら今はエビアレルギーで食べられません。
その時父親が何気に頼んだハンバーグの横に耐熱皿に入ったあれがあった。
グラタン(現在はありません)
僕は父親に一口ほしいと言えず、ただ見つめるだけだった。
この後もすかいらーくで頼むのはハンバーグ&シュリンプ。
だからグラタンを食べることはなかった。
初めてのモスの話☟
はじめまして!マカロニグラタン
オーブントースターで何かを焼いていた。
耐熱皿に入ったグラタンだった!!
マカロニグラタン!
どうして母親にマカロニグラタンを買ってきたのか聞いた。
同級生の母親が僕がグラタンの箱をずっと見ていたと言ったこと。
それと毎回父親が食べるグラタン容器を僕がずっと見ていたからだと。
人は良く観察してるものだと。
同級生のお母さん、息子さんをブサイクと言ってごめんなさい。
初めて食べるグラタン グラタンレシピ
うちのグラタンレシピ
- 小さく切った鶏のもも肉
- もも肉とたまねぎを鍋で炒めて火を止める
- そこに水、牛乳、小麦粉、マカロニを混ぜる
- 塩コショウをふる
- 再度火をかけてしめじを入れる
- 耐熱容器に移しスライスチーズを適当に切って乗せる
- パン粉を少し振りかける
- オーブントースターで焼く
やはり母親。
しっかり煮込まないからチーズの下はサラサラだ。
でもうまい。
本当にうまい。
声に出して言わないとダメだ。
言葉にしないと伝わらない。
グラタンが大好き
参観会で好きな食べ物は何ですか?と先生が言った。
周りはハンバーグとかステーキ、焼肉、すき焼きと外食のものを答えていた。
母親はラーメン屋さんしか連れて行かなかったことを後悔していたらしい。
グラタンです
僕は答えた。
それからは毎月1回はグラタンが出てきた。
念願のミートソース味には出会えなかったけど。
母親は体が弱く何度も入院していた。
そのたびに僕はグラタンが食べられなくなるのではという恐怖におびえていた。
だから母親が作るときは手伝わないけど横に張り付いて作り方を見ていた。
でもちょっとすると忘れてしまうので必死にメモをとったりした。
残念なことにその作り方のメモをみても何が書いてあるかわからない。
習字を習いに行くきっかけになった。
習字の先生になるには☟
グラタンを作ってくれる人と結婚する
母親が大きな病気をした。
だから祖母が作ったり父親が作った。
父親のは見た目も悪くマズい。
2人共グラタンは作れなかった。
僕は自分でやろうとしたが包丁がつかえずに指を切ったりしてた記憶がある。
その時僕は心の中で決めていた。
グラタンを作ってくれる子と結婚する
グラタンが作れない彼女
それから就職をして初めて彼女ができた。
しかしこの彼女。
料理を全くしたことがなくていつも外食だった。
結婚の話もつきあっていたので何度も出た。
料理してくれるの?
聞いたら多分するでしょとあいまいな答え。
そうこうしてるうちに浮気されて別れ、ひとりが続いた。
また彼女ができたのも数年後、こちらも全く料理はしない子だった。
でも彼女は僕が何も言ってないのに料理教室に通っていた。
それから習ってきたハンバーグを作ってくれたりした。
また結婚の話になった。
この子ならきっと将来グラタンを作ってくれると思いプロポーズをした。
しかしマリッジブルーのようなものになってしまい別れることになった。
グラタンを作ってくれる人が現れた!
スーパーでグラタンを見かけた。
ミートソースのグラタンも売ってたので買った。
ホワイトソースのマカロニグラタンも買った。
裏面に作り方が書いてある。
耐熱容器を探す。
昔と変わらず同じもの。
僕は昔を思い出しながら作った。
オーブンにいれて出来上がったグラタンを母親に見せた。
母親は食べた後こう言った。
サラサラじゃないね
と自分が作ったやつと違うと思いつつも昔を思い出したようだった。
昔好きだったね
僕と結婚する人はグラタンも食べられるねと言った。
この時、僕はとんでもないミスをしたことに気づいた‥
僕が作っちゃダメじゃん
グラタン
未来の結婚相手は僕でした‥ちなみに独身(笑)
これなら作れるよ☟