サンタクロースはお父サンタ
注:このブログに寄稿することになりました
あかおにーさんです!
注:たよりさんとは別の小話です
サンタクロース。
俺には父親がいなかった。
だからなのかサンタクロースはいないと思っていた。
父親がサンタだと思っていたからだ。
そんな俺の小学生の頃のクリスマス。
同級生がサンタにプレゼントをお願いしたと言った。
本物のサンタクロースなんていないのに。
何お願いしてんだと俺は思った。
こんな俺にもサンタさんが来るかも‥
俺もお願いしよう
俺は家に帰り、紙切れに希望のプレゼントを書いて靴下の中に入れた。
朝、起きたが何もなかった。
靴下を脱ぎっぱなししてたことで母親に怒られた。
やっぱりサンタはいない‥
俺はこの時思った。
サンタクロースはいる・いない話
学校に行くとサンタさんからプレゼントが届いたという話で盛り上がっていた。
俺はこの時思った。
やっぱりサンタクロースはいるんだと。
その後サンタクロースがいる・いない話でケンカになるやつもいた。
でもどうして家には来なかったのか?
俺は考えてしまった。
俺の考えはこうだ。
- 玄関に鍵がかかっていたから
- 煙突がないから
俺は玄関が閉まってる・あと煙突がないことに気が付いた。
だからサンタクロースは俺の家に入れなかったんだと。
サンタにお願いする希望は高すぎないほうがいい
翌年のクリスマスの夜。
俺は家に帰り、紙切れに希望のプレゼントを書いて靴下の中に入れた。
そして玄関の鍵を開けて俺は寝た。
朝、起きたが何もなかった。
玄関は閉まっていた。
靴下を洗濯カゴに入れなさいと母親に怒られた。
やっぱりサンタはいない
俺はこの時思った。
学校に行くとサンタさんからプレゼントが届いたという話で盛り上がっていた。
俺はこの時思った。
やっぱりサンタクロースはいるんだと。
でもどうして家には来なかったのか?
俺は考えた。
- 希望が高すぎたのかもしれない
サンタにお願いするプレゼントは高すぎないほうがいいと思った。
やっぱり何件も回るわけだし。
俺は反省した。
サンタクロースはいないからもう頼まない
次の年のクリスマス。
俺は家に帰り、紙切れに希望を書いて靴下の中に入れた。
希望も安めに設定した。
そして玄関の鍵を開けて俺は寝た。
朝、起きたがやっぱり何もなかった。
靴下に穴が開いているから新しいの履いてと母親に言われた。
やっぱりサンタはいない
俺はこの時そう思った。
学校に行くとサンタさんからプレゼントが届いたという話で盛り上がっていた。
俺はこの時そう思った。
やっぱりサンタクロースはいるんだと。
俺の家だけスルーされてるのではと思ってしまった。
あと希望を書くのが遅かったかもと。
この日以来、サンタクロースはいないからもう頼まないと俺は心に決めた。
サンタクロースはお父サンタ
こんな俺にも妻と息子がいる。
息子にサンタクロースはいるの?と聞かれた時、俺は答えられなかった。
すると妻がいるよと答えた。
さらにクリスマスプレゼントは何が欲しいのと息子に聞いていた。
○○だってと俺に言う妻。
なんで俺に言うんだよとこの時俺は思った。
クリスマスの朝、妻からプレゼントを用意したかと聞かれた。
どうして俺が?
サンタクロースはいないんだという俺の話に妻はこう言った。
じゃああなたがお父サンタになればいいじゃない‥
この時俺は思った。
息子にはサンタクロースがいて欲しいと。
俺はお父サンタをすることに決めた。
やるからには本格的にやる。
昼休みに息子が希望するプレゼントを買った。
意外と高い。
でも息子の中できっと俺(お父サンタ)の株が上がる。
だから我慢した。
夕方に今日は仕事(嘘)で遅くなると俺は息子に電話した。
2時間後に帰宅した俺は家の駐車場のクルマの中でサンタの帽子もかぶり、服を着てヒゲもつけて夜を待った。
息子にばれないように。
少し寝すぎてしまい0時すぎになってしまった。
メリークリスマス!
玄関は閉まっていた。
妻に玄関を開けてもらい着がえてすぐ寝た。
朝、息子が喜んでいた。
お母サンタが来たよ!
サンタクロースはお母サンタ
終
aka023
第4話 ラーメン食べ歩きする男の話☟